
SBI新生銀行は、11月17日から住宅ローンの最長返済期間を従来の35年から50年へと拡大する。変動金利型(半年型)の商品が対象で、20〜30代の住宅購入を後押しする。
返済期間を50年に延ばすことで、返済総額は増える一方で、毎月の返済負担は軽くなる。たとえば、5000万円を年0.68%の変動金利で借り入れた場合、35年返済なら月々約13.3万円だが、50年返済では金利が0.1%上乗せの年0.78%となるものの、月々約10万円に抑えられる。結果として月3.3万円、年間約39.6万円の軽減効果があるという。
また、借入可能額を増やすことも可能だ。金利0.68%で月13万円の返済を想定した場合、35年返済なら約4900万円までだが、50年返済では約6500万円まで拡大できる。これにより、より広い住宅や好立地の物件を選びやすくなるとしている。
なお、35年を超えるローンを選ぶ場合、完済時の年齢が80歳未満であることが条件となる。
同社によると、住宅価格の上昇やライフスタイルの多様化を背景に、返済期間を長く設定したいというニーズが増加している。総務省の家計調査でも20~30代の持ち家率上昇が確認されており、より柔軟な返済設計を選べるようにすることで個々のライフプランに応じた選択肢を提供するとしている。
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