
オウガ・ジャパン(OPPO Japan)は12月16日、ハイエンドスマートフォン「OPPO Find X9」を12月23日から順次販売すると発表した。AmazonのOPPOストアでの価格は14万9800円(税込)。

OPPO Find X9
auが全国のau取扱店およびau Online Shopで取り扱うほか、ソフトバンクはオンラインショップ「SoftBank Free Style」でSIMフリー版を販売する。MVNOではIIJmioとQTmobile、量販店やECサイトでも取り扱う。
Find X9シリーズは2025年10月に中国で発表され、同月末にグローバル展開が始まった。海外では200MP望遠カメラを搭載する上位モデル「Find X9 Pro」も販売されているが、日本向けはFind X9のみの投入となる。前モデルFind X8シリーズでも、日本ではFind X8のみが発売された。
7025mAhバッテリーを厚さ8mmに収めた
バッテリー容量は7025mAhで、OPPO史上最大級となる。シリコンカーボンアノード技術により、厚さ8.0mmの薄型ボディに収めながら大容量化を実現した。低温環境でもバッテリー性能が低下しにくく、北海道などの寒冷地や冬場の屋外でも安定して動作するという。4K 60fps Dolby Vision動画を5時間以上撮影できるとしている。充電は同梱の急速充電器で80W SUPERVOOCに対応するほか、50W AIRVOOCワイヤレス充電も利用できる(ワイヤレス充電器は別売り)。
プロセッサには、日本のスマートフォンとして初めてMediaTek Dimensity 9500を搭載した。TSMCの第3世代3nmプロセスを採用し、前世代から最大32%の性能向上と、ピーク電力消費55%削減を実現している。
IP69対応で熱湯噴射にも耐える
防塵防水はIP68に加え、最高水準のIP69にも対応する。IP69は高圧洗浄の水圧や80℃の熱湯噴射にも耐えられる規格で、ハイエンドスマートフォンとしては珍しいタフネス級の耐久性を備えた。75度の高温環境と-40度の極寒環境でそれぞれ1週間の動作テストを実施し、落下テストは1万4000回以上をクリアしている。ディスプレイには耐衝撃性に優れたCorning Gorilla Glass 7iを採用し、スイスSGSの耐衝撃テストもクリアしている。濡れた手でも誤作動を防ぐスプラッシュタッチ機能も搭載した。

OPPO Find X9

OPPO Find X9

OPPO Find X9
おサイフケータイに対応、前モデルから改善
前モデルFind X8では非対応だったおサイフケータイに対応した。発表会で登壇したオウガ・ジャパンの河野健三専務取締役は「FindにもFeliCaを、と何度聞いたか分かりません」と語り、ユーザーからの要望が多かった機能であることを明かした。マイナンバーカード機能にも対応し、交通機関の利用や買い物、行政手続きまでスムーズに行える。3D超音波指紋認証を搭載し、セキュリティも強化された。
マルチスペクトルカメラで「見たままの色」を再現
カメラはスウェーデンの名門カメラメーカーHasselbladとの共同開発システムを継続搭載しつつ、新たにマルチスペクトルカメラを採用した。9つのスペクトルチャンネルで画像を48ゾーンに分割して色温度を検知し、OPPO独自のLUMOイメージエンジンがゾーンごとに最適な補正を行う。夕暮れや複雑な照明環境でも、見たままに近い自然な色を再現するという。このマルチスペクトルカメラは、前モデルの上位機種「Find X8 Ultra」に搭載されていた技術を標準モデルに降ろしてきた形だ。
カメラ構成は、広角・超広角・望遠のすべてが約5000万画素。広角カメラにはSony LYT-808センサーを採用し、光の取り込み量はFind X8と比較して約57%増加した。望遠カメラは光学3倍ズーム、AI補正で最大120倍のデジタルズームに対応する。新搭載の「Hasselblad高解像度モード」では、8Kの超高解像度で撮影できる。動画撮影は4K 120fps Dolby Visionに対応した。
LINEの情報もAIが整理
AI機能では「AIマインドスペース」を搭載した。3本指で下から上にスワイプするか、端末左上のSnap Keyを押すと、表示画面をAIが分析して要約・分類・タグ付けを行う。メールで届いた仕事の予定、LINEで届いた学校や保育園からのお知らせ、Instagramで見つけた気になるお店など、異なるアプリに散らばる情報をひとまとめに整理できる。必要な時にキーワード検索で情報を引き出せるのが特徴だ。
iPhoneへの着信にも応答できる
ColorOS 16を搭載し、iOSデバイスとの連携機能「O+ Connect」も強化された。OPPOデバイスとiPhone間でファイルや写真を共有できるだけでなく、OPPOデバイスでiPhoneへの着信に応答することも可能になった。
主なスペック
本体サイズは約74×157×8.0mm、重量は約203g。カラーはチタニウムグレーとスペースブラックの2色。
ディスプレイは約6.6インチAMOLED(有機EL)、解像度は2760×1256のフルHD+、最大120Hzのリフレッシュレートに対応する。ベゼル幅はFind X8の1.45mmから1.15mmへとスリム化した。プロセッサはMediaTek Dimensity 9500、RAM 16GB、ストレージ512GB。ストレージの一部をRAMとして使う仮想RAM機能により、最大12GBを追加して28GB相当として動作させることもできる。
アウトカメラは広角約5000万画素(Sony LYT-808、F1.6)、超広角約5000万画素(F2.0)、望遠約5000万画素(F2.6、光学3倍)、マルチスペクトル約200万画素の4眼構成。インカメラは約3200万画素。
バッテリー容量は7025mAh。80W SUPERVOOC有線充電、50W AIRVOOCワイヤレス充電に対応する。防塵防水はIP68およびIP69。おサイフケータイ、マイナンバーカード機能に対応する。生体認証は3D超音波指紋認証と顔認証を搭載した。SIMはnanoSIM+nanoSIM/eSIMのデュアルSIM構成となる。国内主要キャリアの4G/5G周波数帯に対応するが、NTTドコモが展開する5G周波数帯のn79には非対応となる。
購入者向けキャンペーンも実施
Find X9の購入者向けに、Google AI Proの3か月無料トライアルを提供する。Gemini Proへのアクセスと2TBのクラウドストレージが利用できる。
auでFind X9を購入すると、「OPPO 3-in-1 マグネットセルフィースティック」と「OPPO Find X9 マグネット対応アラミド繊維ケース」がもらえる。在庫がなくなり次第終了となる。ソフトバンクオンラインショップ「SoftBank Free Style」での購入者には、最大2万円分のPayPayポイントを付与する。SIMフリー販売チャネルではセルフィースティックとアラミドケースの限定セットを用意している。