
「Cameo」アプリを提供する企業であるCameoが、OpenAIを提訴した。9月下旬に導入された動画生成機能がブランドの混同を生み、人々を誤解させると主張している。Cameoアプリは、著名人に料金を支払ってパーソナライズされたビデオメッセージを作成してもらえるというものだ。
OpenAIがAI生成動画のSNS「Sora」で提供する「Cameo(カメオ)」機能では、自分や他の人を動画に登場させることができる。これにはOpenAIの最高経営責任者(CEO)であるサム・アルトマン氏のほか、モハメド・アリ、エイブラハム・リンカーンといった著名人や歴史上の人物も含まれる。
Soraを公開してから、OpenAIはCameo機能で登場させられる人物やその使用方法に調整を加えている。
Cameo社は、訴訟を起こす前にこの問題についてOpenAIと協議したという。
「当社はOpenAIとこの問題を友好的に解決しようとしたが、彼らはSoraの新機能にCameoの名称を使用することをやめなかった」と、CameoのCEOで共同創業者のSteven Galanis氏は声明で述べた。「ファンやタレント、そして当社のマーケットプレイスの正当性を守るため、残念ながらこの訴訟に踏み切る以外に選択肢はないと判断した」
訴状では、「連邦法および適用される州法に基づく商標権侵害、商標希釈、不正競争」を主張している。
Cameoは声明の中で、Cameos機能が「消費者の誤解」を生み、「その製品やサービスがCameoと関連している、あるいはCameoによって推奨されていると人々に誤信させる」とも主張している。
OpenAIの広報担当者は米CNETに対し、「訴状を精査中だが、『cameo』という言葉の独占的所有権を誰かが主張できるとは考えていない」と述べた。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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