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Nothingの新イヤホン「Ear (3)」を早速試す–「ケースに話しかける」という奇妙な体験 – CNET Japan



Nothingの新イヤホン「Ear (3)」を早速試す--「ケースに話しかける」という奇妙な体験 - CNET Japan

 Nothingはノイズキャンセリングイヤホンの新モデル「Nothing Ear (3)」を発表した。性能が向上しただけでなく、それらの一部を見劣りさせてしまうかもしれないユニークな機能も追加されている。それは、充電ケースに内蔵され、通話性能を高める「スーパーマイク」だ。Nothing Ear (3)はホワイトとブラックの2色展開で、現在179ドル(日本では税込2万5800円)で予約注文を受け付けている。

 性能向上については後述するとして、まずはケースに搭載されたスーパーマイクに話を移そう。Nothingによると、これはデュアルマイクシステムで、「周囲の音を遮断する技術を搭載し、ユーザーの声にフォーカスして最大95dBの周囲の騒音をカットし、どのような環境でも非常にクリアな通話を保証する」という。この機能はケースのTALKボタンを押すことで有効になり、TALKボタンをダブルタップするとケースのマイクをオンのままにできる。

「Nothing Ear (3)」での通話テスト

 ニューヨークの騒がしい路上で、まずはNothing Ear (3)のイヤホン本体に内蔵されたマイクを使って、いくつかの通話を試してみた。Nothingによると、各イヤホンには3つの指向性マイクと骨の振動を感知するボイスピックアップユニットが搭載されている。これが顎や外耳道からの微細な振動を検知し、電気信号に変換して正確に音声を拾う仕組みだ。また、2000万時間以上の実世界の音声でトレーニングされたというマルチチャンネルのAIによる環境ノイズキャンセリングが、ユーザーの声を分離して風切り音を抑制する。

 筆者が通話した相手は、聞こえてくる音声に概ね感心していた。筆者の声はクリアに聞こえ、イヤホンは周囲の背景雑音をほぼすべて低減していたとのことだ。イヤホン本体のマイクだけを使った場合でも、通話性能はトップクラスだった。

 ケースのスーパーマイクに切り替えても、通話品質が劇的に変わることはなかった。しかし、通話相手によると、ケースに向かって話し始めると、筆者の声がより自然になり、デジタル処理されたような機械的な響きが少なくなったという。最高の性能を発揮できるよう、正しい持ち方で手に持つよう気を付けた。

 通話以外では、スーパーマイクを使ってメモや会話を録音することもできる。録音した音声メモは「Essential Space」に同期され、自動で文字起こしされる。

 充電ケースは前モデルのケースと似ているが、より重く、しっかりとした感触がある。全体がプラスチック製だったのとは違い、今回は金属があしらわれている。Nothingは、「充電ケースは100%リサイクルされたアルミニウムから作られ、27の精密な工程を経て仕上げられている」と説明する。「ナノ射出成形により金属とプラスチックが融合され、接着剤が不要になり、厳しい公差を実現して、継ぎ目のないコンパクトなユニボディを達成した」

 いっそスピーカーも内蔵して、ミニスピーカーフォンとして使えるようにしてほしかったとさえ思った。しかし、スマートフォンのスピーカーでも同程度の音質だろうと思い、その考えはすぐに打ち消した。

イヤーチップの問題点

 筆者にとって変わらなかった点が1つある。それは、Nothingに付属するどのイヤーチップを使っても、ぴったりと密閉できなかったことだ。Nothingが製品の革新的で目を引くデザインに多くの時間を費やしているのは明らかだが、Appleが「AirPods Pro 3」でそうしたように、イヤーチップのデザインにもう少し時間をかけるべきではないだろうか。付属のチップで大多数の人の耳には問題なくフィットするはずだが、一部のユーザーは完全な密閉感を得られないのではないか。

 最初にNothingの最も大きいイヤーチップで試したとき、「うーん、音は平凡だし、ノイズキャンセリングもそれほど良くない」と感じた。しかし、別のイヤホンに付属していた自前の大きめのチップに交換したところ、突然すべての音が格段に良くなり、ノイズキャンセリングも改善された。第2世代の「Bose QuietComfort Ultra Earbuds」やAirPods Pro 3ほどではないものの、しっかりと密閉できれば、そのノイズキャンセリング性能は十分に競合できるレベルだ。Nothingの初代「Ear」イヤホンからは長足の進歩を遂げている。

 Nothingによると、リアルタイム適応型ノイズキャンセレーション(イヤホン本体で最大45dB)は、600ミリ秒ごとに周囲の状況に合わせて調整し、1875ミリ秒ごとに装着状態に起因する音漏れを監視して、継続的にノイズキャンセリングを調整するという。これにより、「移動中でも遮音性が一貫して保たれる」としている。

 Ear (3)は、「パターン化された振動板」を持つ、アップグレードされた12mmダイナミックドライバーも搭載している。Nothingによれば、これにより前世代と比較して放射面積が20%拡大し、低音域のレスポンスが4〜6dB、高音域が最大4dB向上して、より広いサウンドステージ、クリアな高音、豊かな中音域が実現したという。

 向上した低音レスポンスと、より広くなったサウンドステージは確かにはっきりと感じ取れた。明瞭度も改善されたように思えるが、全体としては低音が少し強調されており、初期設定のままでは温かみのあるサウンドプロファイルになっている。これは多くの人々に好まれ、現代の多くの音楽とうまく調和するだろう。

 AirPods Pro 3は、全体的な明瞭度と低音の輪郭の点で、音質が著しく向上している。しかし、Nothing Ear (3)も(傑出しているとまでは言えないが)立派なサウンドで、十分な低音のエネルギーを持つダイナミックなリスニング体験を提供してくれる――ただし、イヤーチップがぴったりとフィットすればの話だ。

新しいMIM(Metal-Insulator-Metal)アンテナ

 Nothingは、透明な筐体から透けて見える、磨き上げられた金属のアクセントでイヤホンのデザインを洗練させたと述べている。厚さわずか0.35mmのカスタムMIM(Metal-Insulator-Metal)アンテナは、前世代と比較して出力を15%、感度を20%向上させているという。

 このアンテナは「移動中の強力な接続」を保証するはずだが、ニューヨークのいくつかの交差点では依然として干渉に遭遇し、接続が短時間途切れることがあった。AppleのAirPods Pro 3を同じ交差点でテストした際には、こうした途切れは一切なかった。これまで非常に多くのイヤホンをテストしてきたため、無線干渉が起こりやすい場所はよく知っている。この現象は前モデルのNothing Earでも経験したが、Nothingは「iOS」および「Android」向けの「Nothing X」アプリを介したファームウェアアップデートで、同モデルの接続性を改善している。

 Ear (3)はBluetooth 5.4を使用し、オーディオコーデックはSBC、AAC、LDACに対応している(多くのAndroidスマートフォンがLDACコーデックをサポートしている)。また、イヤホン本体とケースの両方がIP54等級で、防滴・防塵性能を備えている点も特筆に値する。

バッテリーは大幅向上、しかし最高水準ではない

 Nothingは各イヤホンにアップグレードされた55mAhのバッテリーを搭載し、これにより再生時間はノイズキャンセリングオンの状態で最大5.5時間(オフの状態で最大10時間)に、ケースからはさらに22時間分の充電が可能になった。5.5時間という数字は、前モデルの公称バッテリー持続時間(最大4時間)からの大幅な向上だ。ただし、AirPods Proのバッテリー持続時間はノイズキャンセリングオンで最大8時間となっている。

 USB-Cによる10分間の急速充電で最大10時間の再生が可能で、ワイヤレス充電にも対応している。

Nothing Ear (3)の第一印象まとめ

 見た目は前モデルと似ているものの、音質の向上や、ノイズキャンセリング、通話性能の改善など、性能面でいくつかの喜ばしい改良が加えられている。筆者はまたしてもイヤーチップの問題に直面し、これまでにテストした別のイヤホンのチップ(筆者の耳にはSennheiserとBowers & Wilkinsのチップが最も合う)を使わなければならなかった。これが、他のユーザーもフィット感を得られないという意味ではないが、Nothingはイヤーチップの設計を見直し、より大きいサイズを提供することを検討すべきだと思う。

 ケースに搭載されたスーパーマイクがどれほど実用的なのかはまだ判断しかねているが、ユニークな機能であることは間違いない。今後数日間さらにイヤホンをテストし、外音取り込みモードや操作性、アプリでできる調整などについても確認していきたい。

Nothing Ear (3)

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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