
運転中というのは不思議なもので、買い物リストに牛乳を追加したり、友人に到着予定時刻を知らせたり、次の旅行での楽しみ方を調べたりと、やるべきことを次々と思い出すものだ。しかし、ハンドルから手を離すのは賢明ではない。そこで役立つのが、「Googleマップ」の「Gemini」による新機能だ。
Googleは11月に発表したアップデートの一環として、Geminiを活用したハンズフリー機能をGoogle マップに追加した。ナビゲーション中に「OK Google」と話しかけるだけで、ルート上のヴィーガンカフェから周辺の人気観光スポットのトップ5まで、あらゆることを尋ねられるようになった。目的地周辺の駐車場の状況も確認できるため、縦列駐車の悪夢を避けられるかもしれない。
Google マップのプロダクトマネージャーであるVishal Dutta氏は、「これはGoogle マップにおける、初の真に対話的でハンズフリーなGemini体験だ」と語る。「助手席に座っている友人のようなものだと思ってほしい。しかもその友人は地元の情報に詳しく、とても賢い」
Google マップのGemini機能は、「iOS」「Android」「Android Auto」向けに順次展開されている。筆者はカリフォルニア州マウンテンビューにあるGoogle本社周辺で、実際に試乗してみた。その様子は記事内の動画で確認できる。
近くの公園に向かう途中、筆者はGeminiに、ペイストリーがあって駐車場が広い近くのおすすめカフェを尋ねてみた。複数の候補が提示され、その中から1つを選ぶと、ルートがその場所を経由するものに変更された。移動中、Geminiに買い物リストを作成させ、牛乳を追加することもできた。これは「Google Keep」に保存された。さらに、その週の朝食や夕食の予定を「Googleカレンダー」に追加したり、走行中に工事の情報をGoogleマップに報告したりすることも、一度もスマートフォンに触れることなく実行できた。
音楽の再生やおすすめ、音声コマンドによるテキスト送信など、一部の機能は現時点ではAndroid限定だ。筆者のiPhoneを「Pixel」に変えてこれらの機能を試したところ、Geminiは注目のロックギタリストに関する質問に答えたり、到着予定時刻を含むテキストメッセージを送信したりといった操作を、何の問題もなくこなした。
この機能は、ルートに立ち寄り先を追加したい場合や、すぐ記録しないと忘れてしまいそうな用事がある場合に特に役立つだろう。そして、この最新のGemini機能はGoogle マップに組み込まれているため、車に高性能なインフォテインメントシステムが搭載されていなくても問題ない。必要なのはスマートフォンだけだ。ハンドルから手を離さず、スマートフォンを触らずに済むことは、同乗者を含む全員の安全を守るのに役立つはずだ。
Googleマップに登場するすべての新機能については、過去記事「『Googleマップ』、Geminiと会話しながらナビ可能に–ハンズフリーが進化」を参照してほしい。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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