
スマホの性能を知るにはベンチマークアプリを使って計測する必要がありますが、中国のベンチマークアプリ「Antutu Benchmark(Antutuレビュー)」はCPUやGPUだけでなくユーザーエクスペリエンスも含めたスマートフォンの総合的なパフォーマンスを測定できるベンチマークアプリで、スマートフォンをレビューする際に時々使われるAntutu Benchmarkの使い方もGIGAZINEでまとめられています。
AnTuTu ベンチマーク – Android をよりよく理解する
https://www.antutu.com/en/index.htm
「AnTuTu レビュー」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/id803837129
Antutu BenchmarkはAndroid、iOS、Windows、Linux向けにリリースされており、Android版が3種類、Windows版がArm版を含む2種類あります。ただし、Android版はGoogle Playストアでは配信されておらず、公式サイトで配布される APK ファイルを使用して個別にインストールする必要があります。今回はiOS版を使用します。iPhone17プロインストールして使ってみました。
Antutu Benchmarkを起動するとこんな感じ。大きく表示された「テスト開始」をタップするとベンチマークが開始されます。
ベンチマークは大きく4つの段階に分かれています。まずは「GPU」でゲームなどで使われる3DCGの描画性能をチェックしてみましょう。
API はバルカン2 種類のムービーをレンダリングします。
次に、RAM、つまり搭載されているメモリの帯域幅を確認します。ここではシーケンシャル読み取り/書き込み速度とランダムアクセス速度が測定されます。
続いてCPUの性能測定です。ここでは、算術演算、共通アルゴリズム、マルチコア性能テストなどにより、CPUの性能を総合的に評価します。
最後に、UX (ユーザー エクスペリエンス) が測定されます。画面の表示速度やアプリの切り替え、応答性など日常の操作性を数値化した指標です。
ブラウザ上でSNSを表示・スクロールするデモ。
画像編集テスト
大量のQRコードを高速に読み取るテストも行った。
4K ビデオのデコードは、AV1、H.265、H.264 などのコーデックを使用して行われます。
結果は以下のように4項目のスコアで数値化され、その合計値が最終的なスコアとして表示されます。このベンチマークでは、合計スコアは2,374,571点で、そのうちCPUが803,077点、CPUが916,452点、メモリが279,958点、UXが375,084点でした。スコアが高いほど、ベンチマーク結果が優れています。
各項目をタップすると、さらに詳しい内訳が表示されます。たとえば、CPU 算術演算のスコアは 267,157 ポイント、一般的なアルゴリズムのスコアは 96,146 ポイント、マルチコアのパフォーマンスのスコアは 439,774 ポイントでした。 GPUの「Seasons」と「Coastline 2」はレンダリングテストで再生したデモムービーのタイトルであり、各ムービーのレンダリング性能スコアが表示されます。
メモリは、帯域幅 (RAM BandWidth)、遅延 (RAM Latency)、アプリケーション ストレージの入出力パフォーマンス (ROM APP IO)、ストレージのシーケンシャル読み取り速度 (ROM Sequential Read)、シーケンシャル書き込み速度 (ROM Sequential Write)、およびランダム アクセス速度 (ROM Random Access) の観点から測定されます。
UXの測定項目は、データセキュリティ、データ処理、文書処理、画像デコード、画像処理、ユーザーエクスペリエンス、ビデオCTS、ビデオデコード、ビデオ編集です。
自分のスマートフォンのパフォーマンスを確認するには、下部のタブから「ランキング」を選択し、「パフォーマンス」をタップします。
今回はiOS版でベンチマークを実行したため、iOS版の結果が表示されます。今回の合計スコアは2,374,571点となり、ランキングトップ5に入った。
トップ画面の「My Device」をタップすると、ベンチマークを行っているデバイスの情報を確認できます。
「基本情報」は基本情報、「ストレージ」は搭載されているメモリやストレージの容量です。
「CPU」はチップの名前とコアの数です。 「外観」とは本体の大きさと重さです。
ディスプレイには、メーカー、レンダラー、GPU バージョン、ディスプレイ サイズ、タイプ、解像度、ピクセル密度、マルチタッチ サポートが表示されます。
「カメラ」はカメラの映像性能などを表示します。「ネットワーク」は通信状態を表示します。
「送信」には無線通信状況が表示され、「バッテリー」には電力残量の割合と予想持続時間(分)が表示されます。
最後にOSのバージョンと各種センサーの搭載状況。
トップ画面下部の「その他の機能」には、メインのベンチマーク以外にもさまざまな確認ができる機能があります。
「ストレージテスト」では、ストレージへのシーケンシャルリード/ライトおよびランダムアクセスの速度を測定できます。 「今すぐテスト」をタップします。
iPhone 17 Proの場合はこんな感じ。
「LCDテスト」は、単色のパターンを表示して画面に画素欠けがないかをチェックする機能です。
「マルチタッチテスト」は、ディスプレイの同時タッチ数を確認できる機能です。
「カラーバーテスト」ではディスプレイの明るさや色をチェックできます。
「グレースケールテスト」ではディスプレイのコントラストを確認できます。
「制御可能領域テスト」では、ディスプレイのタッチ反応を確認することができました。
次回は、さらに進化したAndroid版をレビューしていきます。乞うご期待。
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