
引越に関するトラブルの相談が増加しているとして、国民生活センターが注意を呼び掛けている。全国の消費生活センターなどに寄せられた相談を分析した結果、特に新生活が始まる3~4月に件数が増える傾向があるという。
相談で多いのは、引越作業中に壁や床、家具に傷が付いた、荷物が紛失したといった損害や補償を巡るトラブルだ。一方で、見積り段階から問題が生じるケースも目立つ。オンライン見積りで契約したものの荷物がトラックに積み切れなかった、見積り後に契約しないと伝えたところ、事業者が置いていった段ボールを自己負担で返送するよう求められたといった相談が寄せられている。
具体例では、養生をせずに荷物を運び出された結果、廊下や階段の壁紙、床、ドアに多数の傷が付いたものの、事業者側は「覚えがない」と主張したケースがある。また、エアコンの脱着作業や高所作業に伴う追加料金について事前説明がなく、当日になって請求され、納得できないまま支払ったという相談もあった。
同センターは、引越後に傷や故障に気付いても、それが引越作業に起因するものか特定しにくい点を課題として指摘。加えて、追加料金を含む契約内容を十分に確認・理解しないまま契約してしまうケースや、オンライン見積りでは消費者自身が荷物量など必要情報を正確に把握し、事業者に伝えることが難しい場合があるとしている。
その上で、見積りは依頼内容や自分に合った方法を選ぶこと、約款や見積書などの書類をよく読み、疑問点は必ず事前に確認することを勧めている。契約前に段ボールなどの資材提供を受ける場合は、その取り扱い条件を確認することも重要だという。
さらに、傷や故障に備えて引越前後の状態を写真などで記録しておくことを推奨。トラブルが生じたり不安を感じたりした場合は、速やかに最寄りの消費生活センターへ相談するよう呼び掛けている。消費者ホットライン「188(いやや!)」に電話すると、最寄りの相談窓口を案内してもらえる。
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