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外の世界では「声」という神の加護が失われ、狂気が蔓延っていたが、ここエレンの砦には不思議な平和があった。
若い鍛冶屋として、あなたはこの最後の聖域に漂着しました。鉄の匂い、熱さ、そして訪れる人々の悩み。囲炉裏を燃やし続けることは、この黄昏の時代に私たちを正気に保つ唯一の儀式かもしれません。
本日はSUN AND SERPENTの作品をご紹介させていただきます。「ブレイドソング」紹介しましょう。本作は、終末的なファンタジー世界を舞台にしたシミュレーションゲームです。プレイヤーは鍛冶屋の役割を引き受け、毎日の糧を稼ぎ、人類最後の砦で世界の謎を発見するために、鉄を叩いて人生を費やします。
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本作の特徴は、ハンマーの一振りが剣の「設計図」となること。クライアントの要望は長さ、重さ、重心位置などの数値で提示されます。
プレイヤーは熱した鉄のインゴットをハンマーで叩いたり、伸ばしたり、時には削ったりして、理想の値にミリ単位で近づけていきます。
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アクションゲームのように反射神経を競うものではありません。重心を手元に近づけるにはどの部分をどのくらい叩けば規定の切れ味を出すことができるのか。素材の特性を理解し、試行錯誤することが求められます。
完成した剣が届けられることで物語が進み、砦の住人たちとの関係も変化していきます。その剣の良し悪しが彼らの運命に小さな波紋をもたらすことになる。
要望文から見える物語の背景
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この仕事の依頼文は単なる条件の羅列ではありません。そこには依頼人の背景、思想、そして隠された殺意までが詳細に記されている。
顧客が本当に求めているのは護身用の光の剣なのか、それとも憎しみを晴らすための凶器なのか?文章から真の意味を読み解き、それを踏まえて刀をデザインしていく過程がこの作品独特の面白さです。
見た目を気にせず作れる自由なデザイン
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驚くべきことは、このシステムが可能にする形状の自由度です。数値的な条件を満たしていれば、刃が蛇のようにうねっていたり、不当に分厚かったりしても「完成品」として認められます。
見た目の美しさを追求するもよし、物理法則を無視した珍しい形で遊ぶもよし。この懐の深さのおかげで、各プレイヤーの好みを自由に反映することができます。
TRPG風の対話と判断
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会話では鍛冶スキルだけでなく、観察力や会話力などの能力も考慮してスキル判定が行われます。成功すれば、相手が何を隠しているかがわかるかもしれません。失敗すると、重要な情報を見逃す可能性があります。
ただ気軽に会話を交わすのではなく、自分のステータスに応じて相手との駆け引きを楽しむ感覚は、テーブルトークRPGをプレイする感覚に似ています。
『ブレイドソング』は派手なアクションでモンスターをなぎ倒すヒーローの物語ではない。工房で鉄を扱い、自分だけのこだわりを追求する職人シミュレーションです。
反射神経よりも読解力、爽快感よりも試行錯誤の過程を楽しみたい人におすすめです。自分なりの解釈を加えたスイングが誰かの手に渡ったときの達成感は格別です。






