
スマートニュースとUUUMは12月24日、UUUM所属クリエイターのYouTube動画を生成AIで解析し、テキスト記事として配信する取り組みに向け、業務提携の基本合意を結んだ。「スマートニュース」アプリ上で動画を「読む」形で届けることで、新しいニュース体験の提供を目指す。
両社は、スマートニュース上に掲載する動画紹介記事を生成AIで生成する。動画の内容や見どころを短時間で把握でき、必要に応じて該当シーンを短尺で確認できる仕組みとすることで、視聴にかかる心理的・時間的ハードルを下げる。コンテンツはトップ画面や関連チャンネルからアクセスでき、日常の情報取得の流れの中で自然に動画に触れられる導線を整える。
具体的には、釣りやゴルフといった趣味分野を中心に、UUUM所属クリエイターの動画を順次記事化する。「釣りよかでしょう。」や「UUUM GOLF-ウーム ゴルフ-」などの人気チャンネルを対象に、内容が一目でわかる形で紹介し、これまで接点のなかった動画との出会いを促す。
背景には、動画コンテンツの増加に伴う「発見のしづらさ」と「視聴の負担」があるという。サムネイルや概要欄だけでは内容が伝わりにくく、再生までに時間がかかることから、ユーザーが関心を持っても視聴に至らないケースが多かった。一方でクリエイター側も、初見ユーザーとの接点づくりや継続視聴につなげることが課題となっていた。
先行テストでは、動画紹介記事がチャンネル内の他記事と同等以上の閲読を獲得し、記事から元動画の視聴につながる動きも確認できたという。両社は今後、広告商品の共同開発など広告領域での協業についても検討を進める。
スマートニュースのVice President of JP Media Businessを務めるLandon Hong氏は、「UUUM所属クリエイターの魅力的な動画をスマートニュース上で新たな形で紹介できることを嬉しく思う。良質な情報を必要な人に届けるという当社のミッションに合致しており、両社の強みを掛け合わせることで動画コンテンツの新たな価値を広く届けられる」とコメントしている。
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