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「大容量=長持ち」は本当か? 最新スマホ4機種のバッテリーを検証した結果 – CNET Japan



「大容量=長持ち」は本当か? 最新スマホ4機種のバッテリーを検証した結果 - CNET Japan

 バッテリーは、容量だけで単純に比較できるわけではない。mAh(ミリアンペア時)の数値が一番大きいからといって、バッテリー持ちが一番長いとは限らないのだ。そもそも「バッテリー持続時間」という概念自体がやや主観的だと言える。ローカルに保存した動画を再生しているスマホは、30分の4K動画を書き出しているスマホより長く持つし、画面を消したまま車にSpotifyをストリーミングしているスマホは、そのどちらよりも長く持つ。

 こうした例から分かるように、バッテリーを最も激しく消耗する要素は主に画面とプロセッサーだ。そこにAMOLEDパネルかLEDディスプレイかといった違いも加わると、話はさらにややこしくなる。要するに、バッテリー持ちを左右する要因は実にさまざまなのだ。

 そんな中、OnePlusが7400mAhのバッテリーを搭載した「OnePlus 15R」を投入し、米国で購入できるスマートフォンとしては最大容量のバッテリーだとアピールしてきたので、さすがに気になった。そこで「その性能を証明してもらおう」とばかりに、この大容量バッテリーを2種類の方法でテストすることにした。1つはローカル保存した4K動画の連続再生テスト、もう1つはベンチマークアプリ「PCMark」を使ったバッテリー連続駆動テストだ。どちらの結果も、ある意味で予想外のものになった。以下、その内容を紹介する。

テストの方法

 まず、どのスマートフォンをテストに使うかを決めた。米国市場で主なメーカーと言えば、サムスン、Google、Motorola、Apple、OnePlusといったところだ。筆者の手元にはAppleやMotorolaの最上位モデルがなく、今回は「OnePlus 15」「OnePlus 15R」「Samsung Galaxy S25 Ultra」「Google Pixel 10 Pro XL」の4台に絞ってテストした。

 最初に実施したのは、ベンチマークアプリ「PCMark」の「Work 3.0 Battery Rundown」テストだ。このテストでは、ウェブ閲覧、動画編集、文章作成、写真編集、データ処理といった処理をループで繰り返し、バッテリー残量が20%になるまで走らせる。そのうえで、20%に到達するまでにどれだけの時間がかかったかを計測する。

 動画再生テストの方法は、YouTuberであり米ZDNETの同僚でもある Christian De Looper氏が自身のチャンネルで数多くのバッテリー比較テストに使っているやり方を拝借した。映画「アベンジャーズ」の4K版を用意し、メディアプレーヤーアプリ「VLC」でループ再生するというものだ。

 各スマホは機内モードにし、Wi-FiとBluetoothはオフにする。画面の明るさは100%、音量は25%に固定する。さすがにハルクの雄叫びをフルボリュームで延々聞かされるのはつらいからだ。その状態でカメラをセットし、電源が落ちる瞬間までを撮影して、シャットダウンした正確な時刻を後から確認する。

 その結果は次のとおりだ。


ZDNET
ZDNET

※クリックすると拡大画像が見られます

動画再生テスト

 動画再生テストでは、4台同時に再生ボタンを押し、そのまま放置した。最初に脱落したのは5200mAhのバッテリーを積むPixel 10 Pro XLで、19時間37分56秒と1日をわずかに下回る結果だった。次に力尽きたのは、5000mAhバッテリーのSamsung Galaxy S25 Ultraで、25時間56分26秒まで持った。その後、興味深いことにOnePlus 15Rが28時間36分00秒で電源オフとなり、OnePlus 15は30時間58分28秒まで粘った。つまり、7300mAhのバッテリーを搭載するOnePlus 15のほうが、7400mAhのOnePlus 15Rより長く持ったことになる。

 OnePlus 15RとOnePlus 15はどちらもディスプレイ仕様がよく似ており、いずれも高輝度モードで最大1800ニトまで明るくなるAMOLEDパネルを採用している。ただし、OnePlus 15Rの画面サイズは6.83インチで、6.78インチのOnePlus 15よりわずかに大きい。一方、OnePlus 15は「Snapdragon 8 Elite」に比べて理論上より電力効率が高いとされる「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を搭載している。こうした要素の組み合わせが、OnePlus 15が“弟分”のOnePlus 15Rより長く持った要因だと考えられる。

PCMarkテスト

 さらに興味深い結果になったのがPCMarkのバッテリーテストだ。このテストでは、OnePlus 15Rが11時間10分で最初にギブアップし、その後にS25 Ultraが11時間32分で続いた。Pixel 10 Pro XLは12時間34分持ち、OnePlus 15は13時間18分という結果だった。このテストは動画編集やデータ処理など、処理に比重を置く内容なので、ここで差を分けたのはおそらくプロセッサーの違いだろう。

 Pixel 10 Pro XLに搭載されている「Tensor 5」チップは、Googleによれば生の性能よりも電力効率を重視して設計されているという。今回のようなテストでは、そのアプローチがうまく生かされた形だ。Snapdragon 8 Elite Gen 5も、Samsung Galaxy S25 Ultraに搭載されている前世代のSnapdragon 8 Eliteと比べて、同様に電力効率が向上しているとされている。それでもなお、筆者はOnePlus 15Rにもう少し良い結果を期待していた。

まとめ

 ここまで見てきたように、バッテリー持ちというのは実に多くの要素が絡み合って決まるものだ。カメラの画素数が多ければ必ずしも画質が良くなるわけではなく、CPUのコア数が多ければ必ずしも性能が上がるわけではないのと同じで、バッテリー容量が大きければ必ずしもスタミナが向上するとは限らない。容量はパズルの重要なピースではあるが、それだけで全体像が決まるわけではないのだ。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。

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