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ラーメン店を「バイトテロ」で閉店に追い込んだ大学生4年生が”特定祭り”で炎上、内定取り消しで土下座の末路 『子供部屋同盟』4章③ | 子供部屋同盟 | 東洋経済オンライン



ラーメン店を「バイトテロ」で閉店に追い込んだ大学生4年生が

芥川賞作家✕東洋経済オンラインの「異色コラボ」連載小説!

「子供部屋おじさん」が、あなたの復讐、請け負います。

パワハラ、詐欺、痴漢冤罪(えんざい)、書店万引き――。裁かれぬ現代社会の悪を、人知れず断罪する者たちがいた。ダークウェブに潜む謎の復讐代行組織「子供部屋同盟」。

社会から疎外された「子供部屋おじさん」たちが、その特異なスキルを武器に、歪んだ正義を執行する。

芥川賞作家・高橋弘希が放つ痛快無比の世直しエンタメ『子供部屋同盟』より、第4章を4日に分けて毎日お届けします(今回は3日目)。

責任を取ってバイトを辞めます

工藤たちはその日を境に出勤しなくなった。店のグループLINEに、一通だけメッセージが届いた。

子供部屋同盟

『子供部屋同盟』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

──騒ぎを起こしてしまったので、俺たちは責任を取ってバイトを辞めます。

以降はこちらからLINEを送っても、ブロックされているのか既読すらつかない。電話をしても着信拒否されている。

絢香は奥歯を噛んだ。バイトの彼らは、バイトを辞めてしまえば一切の責任から逃れられる。一方で店を構えている自分たちは、最後まで責任を果たさないといけない。

──不衛生な店だ! 

──閉店しろ!

──気持ち悪い!

──保健所の指導を受けろ!

匿名の人々に低評価レビューを何件も付けられ、ほとんどデマに近い悪評まで流布される。店のHPに従業員が勝手に撮影した旨を記載し、店の入口には謝罪の貼紙をした。理解を示してくれる人もいたが、SNS上での誹謗中傷は止まらなかった。



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