
以前、「今年のベストバイ」として「iPad(A16)」を挙げたが、もう1つ「これは買って正解だった」と思える製品がある。それが「AirPods Pro 3」だ。「ベストが2つ」とツッコミが入りそうだが、ぜひ紹介させてほしい。
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AirPods Pro 3
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筆者は初代「AirPods Pro」を使い続けてきた。途中、何度も洗濯してしまったこともあるが、それでも問題なく使えていた。とはいえ、購入から5年が経過し、バッテリーの持ちが悪化。ケースがLightning端子という点も不満に感じていた。
そうした理由から買い替えたAirPods Pro 3だが、実際に使ってみると、初代からの進化は想像以上だった。
特に違いを感じたのがノイズキャンセリング性能だ。地下鉄で使ってみると、初代と比べても、低音や走行音が一段と抑えられている。すべての音が消えるわけではないが、初代からの進化は体感ですぐわかる差だ。もし駅のホームにベッドがあって横になれるとすれば、さほど支障なく眠りにつける… そんなレベルだと感じる。
ケースがiPhoneの「探す」アプリに対応した点も見逃せない。初代AirPods Proはイヤホン本体のみが対象で、ケースは探せなかったため、ケースだけが見つからず部屋中を探すこともあった。AirPods Pro 3ではケースも探せるようになり、スピーカーから音を鳴らすこともできるため、所在をすぐに特定できる。
USB-C対応も歓迎したい変更点だ。正直なところ、Lightningケーブルは本機のためだけに持ち歩いていた。USB-Cになったことで、モバイルバッテリーからの充電でも他のデバイスとケーブルを共用できるようになった。
外音取り込み機能もさらに自然になった印象だ。初代AirPods Proでも感じた「イヤホンを装着しているかしていないかわからない」という感覚が、もう一段階進化したと感じる。
ライブ翻訳も試してみた。これはiPhone 15 Pro以降のApple Intelligence対応機種で利用できる機能で、英語のYouTube動画を視聴したところ、音声がリアルタイムで日本語に翻訳された。まるで翻訳こんにゃくのようだ。
一方で、中国語と日本語の相性はあまり良くないようだ。中国出張時に、現地担当者への取材で試してみたが、実用的と言える翻訳精度には至らなかった。
AirPods Pro 3は総じて「筆者がイヤホンに求めること」の水準を超えており、細かな不満すら見つからない。なお、記事執筆時点(12月21日)において、Amazonでは6%オフのセールとなっており、買うタイミングとしては良さそうだ。