
「強力打線」の日大三高と「堅い守り」の沖縄尚学が対戦する決勝は、どちらのチームが持ち味を発揮して、自分たちのペースに持ち込めるかが、試合のポイントになりそうです。
【日大三】
夏の甲子園で14年ぶり3回目の優勝をねらう日大三高は、伝統の「強力打線」を持ち味に、ここまでの4試合でチーム打率は3割1分7厘をマークし、1試合平均で5点以上をあげてきました。
打線の中心は、2年生の4番・田中諒選手で、ここまでホームラン2本、4割4分4厘の打率を残し、すべての試合で打点をあげるなど、勝負強さが光っています。
エースの近藤優樹投手は、精度の高いコントロールを生かして4試合すべてに登板し、30イニング余りを投げて防御率は1.78と安定しています。
【沖縄尚学】
春のセンバツでは優勝経験があるものの、夏の甲子園では初優勝を目指す沖縄尚学は、左右の2年生投手を中心とした「堅い守り」が持ち味です。
このうち、左投げのエースの末吉良丞投手は、140キロ台のストレートと鋭いスライダーを武器に、ここまで32イニング余りを投げて防御率は1.10。
右投げの新垣有絃投手も、伸びのあるストレートに緩い変化球を交えたピッチングで、14イニング余りを投げて防御率は0.63をマークしています。
チームのエラーは、地方大会から準々決勝までの9試合でわずかに1つと堅い守備を誇っていましたが、準決勝では4つのエラーが出たため、立て直しが急がれます。