
サムスンが新たなSoCを発表した。今後登場するGalaxyシリーズの性能を左右する存在になる可能性がある──。
サムスンは、スマートフォン向けの新しいプロセッサー技術を発表した。自社の次期製品ラインにも影響を与えそうなシステム・オン・チップ(SoC)だ。新チップ「Exynos 2600」は、CPU、AI処理を担うNPU、グラフィックス用のGPUを単一チップに統合した構成で、高い電力効率を維持しながら、ゲーム性能やAI処理能力を強化できるとしている。
このExynos 2600の最大の特徴は、2nmプロセスで製造される点にある。より微細な製造技術を採用することで、1枚のシリコンウエハー上に多くの回路を集積できるほか、チップ自体の小型化と消費電力の低減が可能になる。
サムスンは数年前に3nmプロセスへ移行しているが、今回さらに2nmへと踏み込んだことで、現時点でも3nm世代のチップを提供しているAppleやQualcommといった競合に対し、一歩先に出た格好だ。
一方で、こうした最新チップがどの製品に搭載されるかは現時点では不明だ。海外メディアは、次期「Samsung Galaxy S26」を含む今後の製品で、地域ごとにExynos 2600とQualcomm製Snapdragonを使い分ける可能性があると指摘している。この場合、同一モデルでも性能差が生じる可能性がある。
この点についてサムスンの広報担当者は、コメント要請に対してすぐには回答しなかった。一方、同社の半導体事業の公式サイトによると、Exynos 2600はすでに量産段階に入っているという。
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。