
伊勢神宮の「式年遷宮」に向け上松町では3日、御神体を納める器「御樋代」の材料となる木曽ヒノキが山から切り出されたあと、およそ10時間かけて木の両端を削ったりござを巻いたりする「化粧掛け」が行われました。
6日までは地元からご神木が産出されたことを祝う「御神木祭」が続き、4日はご神木を曳いて町内を練り歩く「お木曳き行事」が行われました。
出発式で地元の奉賛会にご神木が預けられたあと、地元の人や観光客が台車に載せられた長さ6.6メートルのご神木を「木遣り唄」にあわせて「よいしょ、よいしょ」というかけ声とともにゆっくり曳いていきました。
町内に住む60代の男性は「孫といっしょにご神木を曳けてうれしいです。20年に一度の神聖な祭りなので、楽しみながら若い人たちに引き継いでもらえるようにしていきたい」と話していました。
愛知県から訪れた11歳の女の子は「引っ張る綱は重いけれど、よいしょというかけ声で気合いが入ります」と話していました。
ご神木は、橋や路地を通りながらおよそ4キロの道のりを5時間半余りかけて交代しながら曳かれ、大勢の人が見守るなか、JR上松駅前に到着しました。
5日は「奉納行事」としてご神木の前で郷土芸能が披露されます。