
動画や記事など目を使うサービスと同じように、耳を使うサービスも次々と誕生し、その中での時間の奪い合いが始まっています。
若者のトレンドや背景に詳しい稲田豊史さんは、「今の若者は効果的に時間を使いたいタイパ=タイムパフォーマンスを求める人も多いです。耳で聴くという部分については、もっと有効に時間を使いたい人たちの心を捉えているのではないか」と話しています。
一方で、じっくりコンテンツに触れたいという人にとってもまた、音声メディアはぴったりだと指摘する専門家も。
「Screenless Media Lab.」のリサーチフェローを務める、塚越健司さんは「映像に比べて音声は長時間触れていてもストレスが少なく、長く聴けるので、情報量や理解力も高まるし、話し手のパーソナリティー・人間性に触れやすい」と話しています。
ますます本格化する“耳のすきま時間”の獲得競争によって、今後どのようなサービスが生まれるのか。
注目していきたいと思います。
(取材: 科学文化部記者 堀川雄太郎 / 首都圏局ディレクター 磯貝健人)