
赤ちゃんの世話は一筋縄ではいかない。四六時中ミルクを飲み、好きな時に排泄し、夜通し泣き続けることもある。米国小児科学会(AAP)によると、ホワイトノイズマシンで音を流すことは、赤ちゃんを落ち着かせて寝かしつけるのに効果的だという。親にとっても、束の間の休息を得るのに役立つだろう。もし「iPhone」を持っているなら、わざわざ新しいホワイトノイズマシンにお金をかける必要はない。
Appleは2021年にリリースした「iOS 15」で、「バックグラウンドサウンド」機能を導入した。これを使えば、手持ちのiPhoneがホワイトノイズマシンに早変わりする。単独で再生することもできれば、ポッドキャストや音楽、動画ストリーミングアプリの音声と重ねて流すことも可能だ。
当初、ループ再生できる環境音は6種類だった。「雨」「小川」「海」という自然音と、ホワイトノイズのピッチを変えた「ブライトノイズ」「バランスの取れたノイズ」「ダークノイズ」だ。その後、2024年の「iOS 18」で「夜」と「たき火」、最新の「iOS 26」では混雑したカフェのような「喧噪」や、「屋根に当たる雨」などが追加された。
赤ちゃんを眠りに誘うため、あるいは他の理由でこれらのサウンドを使いたい人のために、iPhoneでバックグラウンドサウンドを有効にする方法を紹介しよう。
コントロールセンターからアクセスする方法
バックグラウンドサウンドを使いたいときに毎回「設定」から探す代わりに、コントロールセンターにスイッチを追加して、すぐ使えるようにできる。
- コントロールセンターを開く。
- 画面左上の「+」をタップする。
- 画面下部の「コントロールを追加」をタップする。
- 「聴覚アクセシビリティ」の下にある「聴覚」(耳のアイコン)をタップして、コントロールセンターに追加する。
コントロールセンターに「聴覚」アイコンが追加されたら、それをタップし、「バックグラウンドサウンド」の横にある音符マークをタップすれば、機能がオンになる。「バックグラウンドサウンド」の文字部分をタップすれば、メニューが開き、別のサウンドを選んだり、音量を調整したりできる。
アクセシビリティのショートカットを使う方法
ホーム画面やアプリ内からバックグラウンドサウンドをオン・オフするために、アクセシビリティのショートカットを設定する方法もある。手順は以下の通りだ。
- 「設定」をタップする。
- 「アクセシビリティ」をタップする。
- 「ショートカット」をタップする。
- 「バックグラウンドサウンド」をタップする。
これで、iPhoneのサイドボタンを3回押すだけで、バックグラウンドサウンドがオンになる。もう一度ボタンを3回押せば、オフに戻る。
バックグラウンドサウンドのさらなる設定
バックグラウンドサウンドをさらに細かく設定したい場合は、以下の手順でメニューを開く。
- 「設定」をタップする。
- 「アクセシビリティ」をタップする。
- 「オーディオとビジュアル」をタップする。
- 「バックグラウンドサウンド」をタップする。
このメニューの一番上にあるトグルスイッチでオン・オフの切り替えができる。「サウンド」をタップすれば、新しい音を選び直すことも可能だ。
このメニューには、「メディア再生時」と「ロック中にサウンドを停止」という2つの設定項目がある。「メディア再生時」を有効にすると、動画を見たり音楽を聴いたりしている間もバックグラウンドサウンドが流れ続ける。「ロック中にサウンドを停止」では、デバイスをロックした際にバックグラウンドサウンドがオフになる。
「iOS 26」には「イコライザ」と「タイマーでサウンドを停止」という2つの新しいメニューもある。イコライザを使えば、バックグラウンドサウンドのトーンや輪郭を調整したり、左右のスピーカーやヘッドホンのバランスを変えたりできる。「タイマーでサウンドを停止」を使えば、指定した時刻や、一定時間が経過した後にバックグラウンドサウンドを自動でオフにできる。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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