
大阪 北区にある医療拠点に開所したのは、京都大学iPS細胞研究財団が運営する「Yanai my iPS製作所」で、患者本人の血液からiPS細胞を製造し、細胞を応用した研究を行う医療機関などに提供する事業を行います。
施設の広さはおよそ1400平方メートルで、iPS細胞を自動培養する装置が14台あるほか、培養した細胞を保管するスペースなどもあります。
財団によりますと、患者本人のiPS細胞から作った体の組織などを移植に使えば拒絶反応のリスクが低くなると期待されていますが、手作業で培養などを行うため、1度の製造コストがおよそ5000万円と高額になることが課題でした。
そのため、新たな施設では、工程を自動化することなどで製造コストをおよそ100万円に下げることを目標にしています。
また、製造期間も半年から3週間程度に短縮することを目指していて、2028年度までに医療機関などがこのiPS細胞を使った臨床試験が始められるように事業を進めたいとしています。