
Clicks Communicatorは、スマートフォンを置き換える存在ではなく、集中を助けるためのデバイスとして設計された。CES 2026で展示される予定だ。
ブラックベリーを覚えているだろうか。2010年代初頭に広く使われた、ビスケットのような形状に、シンプルで低解像度のタッチスクリーン、その下に硬質プラスチック製の物理ボタンを備えた象徴的なスマートフォンだ。そのデザインが、Clicks Technologyの新製品にインスピレーションを与えている。
同社が投入するのは、AppleのiPhoneやSamsungのGalaxyシリーズと競合する新たなスマートフォンではない。Clicks Communicatorは、すでに持っているスマートフォンと併用することを前提にしたデバイスだ。来週開催されるCES 2026で展示される。
「無意味なスクロールではなく、行動を」というキャッチコピーのもと、ClicksはCommunicatorを、コミュニケーションと仕事に特化した“原点回帰”のスマートデバイスとして位置付けている。大型ディスプレイとSNS中心の現代的なスマートフォンの気が散る要素を、意図的にそぎ落としたという。同社によれば、プライバシーの確保や生活の線引きを目的に、すでに2台目の電話を持ち歩く人も増えている。
Communicatorの価格499ドル(約8万円)。メインのスマートフォンと連携することで、メールやテキストメッセージを受信できる。ただし、このデバイスは単体では機能せず、利用には別途スマートフォンが必要となる。
Clicksの最高マーケティング責任者(CMO)を務めるジェフ・ガドウェイ氏は、Communicatorとスマートフォンの関係性を「iPadに対するKindle」にたとえる。「用途を明確に絞り込み、単体でも成立する補完的なプロダクトだ」と、金曜日の発表で説明した。
物理キーボードはタッチセンサーに対応しており、画面に触れることなくメッセージのスクロール操作が可能だ。音声録音機能も備える。このほか、3.5mmヘッドホンジャック、機内モード切り替え用の物理スイッチ、microSDカードによるストレージ拡張、物理SIMトレイとeSIMの両対応など、あえて“今では珍しい”仕様を数多く盛り込んだ。
また、他のスマートフォンとの連携を前提としながらも、単体でAndroid 16を搭載。カメラは5000万画素のメインカメラと、2400万画素のフロントカメラを搭載する。本体サイズは高さ131.5mm、重量は170gとなっている。
発売時には、落ち着いたトーンの3色を用意。背面パネルは交換可能で、カラーを変更できる。予約金は199ドルで、本日から受付を開始する。発売時期は「年内後半」とされており、正式発売前に購入する場合は299ドルの早割価格が適用される。これは通常価格から100ドル安い設定だ。
Power Keyboardも発表
ClicksはCommunicatorとあわせて、スマートフォン向けの外付けキーボード「Power Keyboard」も発表した。MagSafeまたはQi2による磁気接続で手持ちのスマートフォンに装着でき、外観はブラックベリーの下半分を思わせるデザイン。タッチ操作を振動で再現するハプティクスではなく、昔ながらの物理キーをそのまま採用した。
本体にはスライダー機構を備え、さまざまなサイズのスマートフォンに対応する。スマートフォンはキーボードの上部に縦置き、横置きのどちらでも配置できる。価格は79ドルで、本日から予約受付を開始。発売は「春」を予定しているという。
同社によれば、Power KeyboardはタブレットやスマートTVとも接続可能で、ARやVRといった環境での利用にも対応する。
「Power Keyboardは、ポケットに入れて持ち運べるコンパクトなキーボードで、あらゆるスマートデバイスに一貫した、安心感のあるタイピング体験を提供する」。Clicksの社長、ケビン・ミチャルク氏は声明でこうコメントしている。
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。