
NTTドコモは2025年11月4日、料金プラン「ドコモMAX」「ドコモポイ活MAX」の特典対象サービスに「Lemino」と「dアニメストア」を加えると発表した。2026年2月から提供を開始する。従来の「DAZN for docomo」「NBA docomo」と合わせた4サービスから最大2つを追加料金なしで選べるようになる。
単体契約の場合、DAZN for docomoは月額4200円、NBA docomoはahamo契約者で1078円・その他は2728円、Leminoは990円、dアニメストアは550円。価格差が大きいが、ドコモMAXではいずれも追加料金なしで2サービスを選択できる。
Lemino強化へWOWOW提携、音楽ライブ大幅拡充
同日、WOWOWとコンテンツ分野での業務提携契約も締結した。音楽ライブコンテンツの大幅な拡充や超大作オリジナルドラマの共同制作、人気スポーツコンテンツの充実に向けた取り組みを進める。
Leminoでは2026年1月以降、DREAMS COME TRUE、藤井フミヤ、MISIA、ATEEZ、BE:FIRSTなどの音楽ライブコンテンツを順次配信する。BTSやME:I、乃木坂46、Da-iCE、GENERATIONSも配信に加わる。
共同制作の超大作オリジナルドラマ第一弾として、織田裕二主演「北方謙三 水滸伝」を2026年2月15日からLeminoとWOWOWで放送・配信する。シリーズ累計発行部数1160万部を超える大河小説を映像化する。

LeminoはWOWOWと提携で強化。ドコモMAXでは4つのサービスから2つを選べるようにする
ライブチケット先行販売など「特別な体験価値」も提供
選べる特典に加えて、「特別な体験価値」特典も拡充する。Leminoを選択した契約者には、人気アーティストのライブチケット先行販売や限定イベントの実施、限定グッズの抽選プレゼントなどを用意する。dアニメストアを選択した契約者には、ANIMAX MUSIX等の音楽アニメイベントや大型アニメフェスへの抽選招待、先行入場などの特典を提供する。
全契約者を対象に、東京ディズニーリゾートのパークチケットと専用鑑賞エリア招待券が当たるキャンペーンも実施する。
ドコモMAX、10月時点で150万回線突破
ドコモMAXは2025年6月5日に提供を開始し、10月時点で150万回線を突破した。前田義晃社長は決算会見で「6月からスタートし、おかげさまで70万のお客様にも既に加入いただいている。月平均すると35万ぐらいで、年間が300万の計画なので順調なスタートを切れている」と述べた。年度末の目標は300万回線で、順調に推移している。
新料金プランへの移行が進んだ結果、上期のモバイル通信ARPUは対前年30円増の3960円となった。大容量プラン比率は29%に達している。

ドコモMAXは150万回線を突破した
今回の特典追加により、スポーツファンに加えて、5000万人以上の音楽ファン、2000万人以上のアニメファンにも訴求する。選べる特典の2サービスは、毎月切り替えて利用できる。
スポーツコンテンツでは、WOWOWとの相互提供により、Leminoで「UEFAチャンピオンズリーグ」を2025年10月23日から配信開始した。WOWOWでは「NBA」を2025年10月22日から放送・配信している。
価格差あるが「バリューで選んでほしい」
今回の特典拡充について、LeminoやdアニメストアはDAZNやNBAと比べて単体契約の価格が安いため割に合わないのではという質問に対し、前田社長は「ドコモMAXはバリューで選んでいただきたいということで始めた。結果論として既存のサービスの料金の差が出てきたが、使わないサービスでも金額だけで選ぶようなことにはしたくない。多くのお客様のニーズにあったものを作って行きたい」と答えた。
さらに「スポーツは多くのファンダムがいる。アーティストで細分化されるが音楽は大きなファンダム。あとはアニメと続く。だいぶ幅広く揃ったので、まずこれでご評価いただきたい」と述べ、今後もコンテンツを追加する可能性を示唆した。
Amazonのアソシエイトとして、CNET Japanは適格販売により収入を得ています。