
NTTは2月5日、2025年度第3四半期決算を発表した。通期の営業利益予想を1090億円下方修正し、ドコモで830億円、NTTデータグループで260億円をそれぞれ引き下げた。

NTTの島田明社長
第3四半期の連結営業収益は10兆4215億円で、対前年3713億円の増収となった。第3四半期としては過去最高を更新している。営業利益は1兆4571億円(対前年579億円増)、当期利益は9261億円(同754億円増)だった。為替影響による減収が約550億円あったものの、法人ビジネスの拡大やデータセンターのREIT化に伴う増収で補った。

第3四半期の連結営業収益は10兆4210億円で過去最高を更新した
下方修正の主因はドコモにある。NTTの島田明社長は「競争環境の激化が長期化しており、顧客基盤強化に想定以上の費用増加が見込まれる」と説明した。MNP市場での販促費増加に加え、いつでもカエドキプログラムの返却率が想定を上回ったことがコスト増につながった。モバイルネットワークの品質改善に向けた投資も継続しており、年間約500億円の設備投資増を計画している。
NTTデータグループについては、市場環境を踏まえたデータセンター収益の実績を反映した。グローバルソリューション事業は国内外での事業成長により増収増益を維持している。

通期業績予想ではドコモで830億円、NTTデータグループで260億円の下方修正を行った
ドコモの投資フェーズは25年度が底に
ドコモの投資フェーズは来期も続く見通しだ。島田社長は「顧客基盤の維持拡大と品質向上の2点は来年度も継続する」と述べた。5G基地局の構築に向けた設備投資は継続する一方、競技場などの大型投資が続いたスマートライフ関連は今年度で一段落するため、設備投資の総額は来期に減少する見込みだという。
島田社長は「今年度がボトムになるだろう」との認識を示し、厳しい競争環境の中でも顧客基盤強化やネットワーク品質改善の成果に加え、金融を中心としたスマートライフ事業の成長、コスト削減に取り組み業績回復を図る考えを強調した。
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