Amazonは11月、「Prime Video」のオリジナル番組の一部を対象に、AIであらすじ動画を生成する「Video Recaps」機能の限定ベータ版を米国で提供開始した。しかし、方針転換を余儀なくされたようだ。ドラマ「フォールアウト」のあらすじに誤りがあることをファンが発見し、ネットに投稿した後、この機能がアプリから削除されたとの報告が相次いでいる。
Video Recapsは、動画、音響効果、セリフの断片、音楽、そしてAI生成によるナレーションを組み合わせている。Amazonによると、この機能は「シーズンの重要な筋書きやキャラクターの変化を分析し、視聴者が次のシーズンを見始める際に心に響く、最も重要な場面を深く理解する」という。
対象となる番組には「フォールアウト」のほか、「トム・クランシー／CIA分析官 ジャック・ライアン」「リグ ～霧に潜むモノ」「アップロード ～デジタルなあの世へようこそ～」「ボッシュ: 受け継がれるもの」が含まれる。
しかし、GamesRadarが報じたように、ある視聴者が最近、Redditの「r/Fallout」サブレディットに投稿した内容によると、シーズン1の要約において、クーパー・ハワードの回想シーンの年が誤って1950年代とされていた。実際の設定は2077年だ。
また、別の視聴者はソーシャルメディア「X」に、AIによる要約に含まれる別の誤りについて投稿した。「『終盤でクーパーがルーシーに、死ぬか仲間になるかの選択を迫る』という表現は、まるで彼が彼女を殺そうとしているかのような言い回しになっている」との指摘だ。
その後、複数のメディアが、アプリからこの機能が消えたようだと報じた。米CNETのシニアエディターであるCorinne Reichert記者のアプリには、12日時点でまだ要約機能が表示されていたが、タップしても反応はなかった。
記憶力がひどく悪い筆者としては、この種の機能には本当に、是が非でも正常に動作してほしいと願っている。望みを捨てずに待つしかないのだろう。
Amazonはコメントの依頼にすぐには応じなかった。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
Amazonのアソシエイトとして、CNET Japanは適格販売により収入を得ています。
