
Appleが2026年春に提供予定の次期「Siri」に、Googleのカスタム版「Gemini」を採用する計画だと、BloombergのMark Gurman氏が米国時間11月2日に報じた。
それによると、AppleはSiriの次期バージョンにGoogleを採用するか、AI分野の競合であるAnthropicを採用するかを検討していたという。Gurman氏によれば、Googleがより良い金銭的条件を提示したようだ。同氏は以前のBloombergの報道で、Anthropicを採用した場合、Appleは年間15億ドル(約2300億円)のコストを負担することになると伝えていた。
このカスタム版Geminiモデルは、Appleのプライベートクラウドのコンピュートサーバー上で実行される予定だ。Apple独自のモデルは引き続きデバイス上で個人データを処理し、Geminiはサーバー上でより複雑なタスクを処理することになる。Gurman氏はまた、AppleがマーケティングにおいてGoogleの関与を目立たせることはないだろうとも述べている。
Google、Apple、Anthropicの担当者らは、コメントの依頼にすぐには応じなかった。
主要なテクノロジー企業がAIへと舵を切る中、Appleは大きく後れを取ってきた。同社はAIの採用が遅く、競争力のあるAIモデルを開発できていない。既存のAppleシステムに生成機能を追加するために、「ChatGPT」開発元のOpenAIなどに頼ってきた。
それでもなお、真にエージェントとして機能する「Apple Intelligence」の実現という約束は、改善は見られるものの、いまだ果たされていない。Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は、AI企業を買収する可能性も否定していない。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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