
北海道大学などの研究グループは、「はやぶさ2」が採取した小惑星リュウグウのサンプルを電子顕微鏡で詳しく調べた結果、初期の太陽系の高温状態で形成される特徴的な岩石を見つけました。
この岩石の年代について、放射性元素を使った手法で詳しく分析したところ、太陽系誕生直後のおよそ45億6730万年前に形成されていたことがわかったということです。
これまでの研究で、リュウグウはおよそ45億6200万年前に水と反応して生成した鉱物でできていることがわかっていますが、今回見つかった岩石は水と反応する前の初期の状態をとどめた物質とみられ、研究グループでは太陽系最古の岩石を見つけたとしています。
また、この岩石のサイズが0.1ミリ以下と小さいことなどから、リュウグウは太陽系の中でも太陽から遠く離れた位置で形成された天体の可能性が高いとしています。