
厚生労働省は9月19日、スマートフォンをマイナ保険証として利用できるサービスを開始した。機器の準備が整った医療機関や薬局で、順次利用可能となる。
このサービスは、マイナポータルで健康保険証の利用登録を済ませたマイナンバーカードの機能を、スマートフォンに追加して使う仕組み。iPhoneでは「iPhoneのマイナンバーカード」、Androidでは電子証明書機能を搭載した端末で利用できる。
物理カードを取り出す必要はなく、スマートフォンをかざすだけで医療機関や薬局で利用できる。
利用方法は次のとおり。まず、病院に設置されたマイナ保険証の読み取り端末で「スマートフォンを利用」を選択する。次に、AndroidかiPhoneかを選び、Androidの場合はカードリーダーにスマホ用利用者証明用電子証明書の暗証番号(4桁)を入力する。iPhoneの場合はサイドボタンをダブルタップし、端末上で生体認証を行う。その後、設置されたスマホ用の汎用カードリーダーにスマートフォンをかざし、最後に同意情報を入力する。

利用方法
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現時点で対応している医療機関や薬局はごく一部に限られる。受付などに掲示された「スマホでも、カードでもマイナ保険証で受付」というステッカーで確認できる。厚労省は今後、準備が整った施設を順次公開する方針だ。
なお、スマートフォンへのマイナンバーカードの追加は任意。利用申請や登録に必要な署名用パスワードを忘れたりロックされたりした場合は、スマートフォンアプリとコンビニの複合機を利用するか、住民票のある市区町村の窓口でパスワードを再設定できる。