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『R-TYPE DX: Music Encore』は2ヶ月の超スピードで移植された!吉川延宏氏インタビュー。アイレム×シティコネクションのさらなるプロジェクトも!? | Game*Spark



『R-TYPE DX: Music Encore』は2ヶ月の超スピードで移植された!吉川延宏氏インタビュー。アイレム×シティコネクションのさらなるプロジェクトも!? | Game*Spark

左が『R-TYPE デルタ: HD Boosted』ディレクターのちゃんたけ(江田丈弘)、中央が吉川氏、右が本作ディレクターの上田氏です。

東京ゲームショウ2025の開催前日である9月24日に突然発表された『ゲームボーイカラー版』R-TYPE DX:ミュージックアンコール千葉・幕張メッセで開催された日本最大級のゲームイベント「東京ゲームショウ2025」のシティコネクションブースにお邪魔し、同社代表兼プロデューサーの吉川信宏氏にインタビューを行った。

本インタビューは、プレイアブル出展された『R-TYPE DX: Music Encore』のプレイレポートをもとにまとめたものですので、ぜひ併せてお読みください。

完全自社内で完成させた『R-TYPE DX: Music Encore』を移植

――数あるR-TYPE移植の中で、ゲームボーイカラー移植である『R-TYPE DX』を選んだ理由は何ですか?

吉川:シティコネクションには『星をみる人』や『暴れん坊天狗』を移植した『メモリークリップ』というシリーズがあるのですが、そのシリーズのディレクターをしている上田さんというスタッフがいます。

ゲームセンターではなく家庭用ゲームで育ったことに加え、ゲームボーイというハードウェアも大好きで、いつかゲームボーイのタイトルを移植したいと考えている。

基本的にシティコネクションでは、有名タイトルの移植や新作というよりも、「こうアレンジしたら面白いんじゃないか?」「こうしたら流行るんじゃないか?」といったディレクターの感性で担当ディレクターが決まるので、今回はアーケード版ではなく家庭用版からの移植となりました。

――ちなみに本作はいつ頃から開発を始めたんですか?

吉川:7月からですよ。

――2ヶ月で開発したんですね!すごいスピードですね

吉川:開発手法も違いますが、メモリークリップ』シリーズや『ジャレコレ「悪夢エンジン」シリーズは、ゲームエンジン「悪夢エンジン」を採用しています。対応ハードにゲームボーイ/ゲームボーイカラーが含まれているため、技術解析が高速化しています。本作では新たな音楽が追加されていますが、GB音源を使用し自社のWASi303で制作しているため、企画、プログラミング、サウンドまで全て自社で完結しています。

――WASi303さんはシティコネクション所属ですよね?音楽を担当するWASi303さんとはどのようにして出会ったのですか?

吉川:WASi303さんはサクセス退社後、シティコネクションに中途入社。

――今回、オリジナル版にはなかった楽曲も追加収録され、より完成度の高い移植版となりました。新モードの開発で苦労した点はありましたか?

吉川:ゲームボーイカラー版を移植すると、すべてが含まれますが、それで面白くなるわけではありません。新しい体験を与えるにはどうすればよいでしょうか?ちなみに、アクエンジンでは音楽の入れ替えシステムが組み込まれたばかりなので、「ゲームセンターのように、各ステージに専用のBGMがあったらどうだろう?」という、当時のゲームボーイでは再現できなかったものを実現してみるのも面白いのではないかとWASi303さんは提案しました。その後の努力は大変だったと思います。

――『R-TYPE II』のステージも含め、アルティメットチャレンジの楽曲はすべてアレンジされているんですか?

吉川:『Ultimate Challenge』の全曲は、既存曲も含めてアレンジ、リライトされています。一方、オリジナルモードでプレイすると、オリジナルバージョン(2曲が交互に再生)を体験することもできます。

――プロデューサーとしてDX版移植の注目ポイントは何ですか?

吉川:やっぱりアルティメットチャレンジの「ミュージックアンコール」の音ですね。プロデューサーとして上田さんに指示したのは「DXをやってください」ということだけなんですが、上田さんは『メモリークリップ』や『ジャレコレクション』も担当されているので、単なる移植ではなく、ちょっとした遊び要素も加えてくれると思います。もちろん、携帯性の高さにも注目していただきたいです。
また、今後もシティコネクションのゲームボーイ移植タイトルが登場するかもしれません。

――パッケージ版やサウンドトラックの発売予定はありますか?

吉川:現時点ではパッケージ版の発売予定はございません。サウンドトラックは Steam でデジタル販売されます。 (『R-TYPE Delta: HD Boosted』とは)コンセプトが本当に違っていて、『R-TYPE DX: Music Encore』はデジタル専用ではありますが、迅速かつ独自に全世界で開発し、低価格でリリースしています。

一方、『R-TYPE デルタ: HD Boosted』は、デラックスエディションやスペシャルエディションなど、時間をかけてバリエーションを増やしながらパッケージで発売される。まったく対照的ですね。

――最後に、サプライズ発表に驚いたファンへメッセージをお願いします。

吉川:『R-TYPE デルタ: HD Boosted』に続き、『R-TYPE DX: Music Encore』がサプライズ発表となり、まさに望んでいた内容でした。ぜひ楽しみにしていてください!この他にもアイレムとシティコネクションはたくさんのことを用意しています。

詳細は今は発表できませんが、来年にはR-TYPE 2作品に続くシティコネクション×アイレムのコラボレーションも準備中ですので、お楽しみに!


以上がインタビューの内容でした。驚くべきは、プレイアブル版のリリースまでに2か月という異例の早さで移植されたことだ。また、すべてを社内で完結できたので、このスピードを実現できたと思います。

『R-TYPE DX: Music Encore』はNintendo Switch/PS4/Xbox Series X|S/PC(スチーム)、2025年冬発売予定。





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