
ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰
若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。年が明けて、斉藤英二郎は、永禄大学附属病院の第4外科での研修をしていた。膵臓がんの手術を終えた主婦・辻本良江の抗がん剤治療が始まろうとしていた。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第48話「どこにでもある風景」を掲載する。
【あらすじ】
主人公・斉藤英二郎は、永禄大学附属病院(永大病院)で研修している25歳の研修医で、今は第4外科で奮闘中だ。指導医は、人望も厚く、次期教授候補といわれる優秀な庄司という男で抗がん剤の研究をしている。
庄司は患者にがん告知をして治療をしている。
子育てに奮闘中の主婦・辻本良江も、庄司に膵臓がんの告知を受け、家族も衝撃を受ける。しかし、手術でがんを切除し、体力が回復傾向にあり、辻本本人も家族も明るく毎日をすごしていた。
しかし、実は検査の結果、辻本は肺にもがんが転移していたことがわかった。そのことは本人・家族にも知らせていないが、2週間後から抗がん剤治療を始めることになっていた。
斉藤は庄司が本人たちに転移のことを伝えないことについて、モヤモヤしている様子だ。しかし、庄司は「がんは良くなっていると思い込む…その思いがこれからの治療には必要なんだ」と話す。
庄司は辻本のちょっとした会話でも心をつかむのがうまい。庄司の論文もすばらしいものだった。しかし斉藤は、なにか心に引っ掛かりを覚える。
そして、いよいよ、辻本の抗がん剤治療が始まった――。
若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!
ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰
ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰