日本たばこ産業と日本航空は9月16日、水を使わずに口腔ケアができるマウスウォッシュタブレット「Chupica（チュピカ）」の実証実験を航空機内で行ったと発表した。宇宙飛行士が直面する歯磨きの課題から着想を得た製品で、宇宙と地上の暮らしの改善を目指す。
Chupica
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実験はJALの客室乗務員およそ100人を対象に実施した。6時間を超えるフライトの乗務中の休憩時間や海外滞在中にChupicaを使用し、使い心地に関するアンケートを回収した。機上や滞在先でのニーズを探り、今後の改良につなげる。
使い方
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Chupicaはタブレット型の歯磨き兼マウスウォッシュで、2024年9月から一般市場でのテスト販売を始めている。宇宙での使用を想定して開発され、水資源が限られた環境でも口内をリフレッシュできるよう設計されている。
前身の「mouthpace（マウスペース）」は、宇宙生活の課題解決を目指す共創プラットフォーム「Think Space Life」の取り組みとして2020年に開発された。これまでに国際宇宙ステーションに4度搭載され、2025年8月からは油井宇宙飛行士の長期滞在ミッションでも搭載されている。
地上利用向けに改良されたChupicaは、持ち運びやすく、日常生活や移動中、アウトドア活動、防災備蓄にも活用できる新しいオーラルケアを提案する。
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今回の実証実験は、両社が「Think Space Life」に参画する中で実現した初の共同プロジェクトとなる。JTは2020年からインキュベーションパートナーとして参加し、極限環境での「心の豊かさ」を探りながら製品やサービスの開発を進めてきた。JALは2024年に参画し、客室乗務員による市場調査サポートを活用して機内環境での使いやすさを検証した。
両社は「宇宙から地上へ」「極限から日常へ」をキーワードに、宇宙生活での課題を解決する製品を通じて暮らしを豊かにしていきたいとしている。
