
リアリティ番組出身のショーン・ダフィーNASA暫定長官が、同じくリアリティ界のスターであるカーダシアンの発言は誤りだと指摘した──。
NASAは、人類はこれまでに6回月面に到達したと説明している。一方、キム・カーダシアン氏は最初の月着陸は「やらせ」だったと主張した。
配信中の『The Kardashians』の最新エピソードで、同氏は俳優サラ・ポールソン氏と、人類で2人目の月面歩行者である宇宙飛行士バズ・オルドリン氏について語り、その流れで1969年の月面着陸を信じていないと打ち明けた。
カーダシアン氏は、オルドリン氏があるインタビューでアポロ11号の「最も恐ろしかった瞬間」を問われた際の言葉を引用し、「『怖い瞬間なんてなかった。起きなかったから。起きていたら怖かったかもしれないが、起きなかったから怖くなかった』と言っていた」と述べた。
どのインタビューで、オルドリン氏が具体的に何を指していたのかは不明で、文脈上は“想定された危機が起きなかった”という意味にも読める。しかしカーダシアン氏は、この発言を月面着陸そのものが虚偽だったという意味に受け取った。
「だから私は(月面着陸は)起きていないと思う」とカーダシアン氏は語った。
これに対し、リアリティ番組『The Real World』出身でもあるNASA暫定長官のショーン・ダフィー氏がX(旧Twitter)で反論。「そうだ、キム・カーダシアン氏。人類はこれまでに……6回、月に行っている!」と投稿した。
実際、米国は1969年7月20日に月面着陸を達成し、オルドリン氏とニール・アームストロング氏が月面を歩いた。アームストロング氏は2012年に死去。オルドリン氏は現在95歳だ。
なおオルドリン氏は2002年、月面着陸は捏造だと誓わせようと迫った陰謀論者に対し、当時72歳で拳を振るったことで知られる。
ダフィー氏はXで「前回の宇宙開発競争に勝った。今回も勝つ!」とも述べ、カーダシアン氏をケネディ宇宙センターでの今後の打ち上げに招待した。ただし彼女が招待を即座に受けた形跡はない。
カーダシアン氏側は本件に関する問い合わせに応じていない。
Amazonのアソシエイトとして、CNET Japanは適格販売により収入を得ています。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。