
ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰
若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。年が明けて、斉藤英二郎は、永禄大学附属病院の第4外科での研修が始まり、庄司という次期教授候補とも言われる医師が指導医についた。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第44話「ありふれた病気、がん」を掲載する。
【あらすじ】
主人公・斉藤英二郎は、永禄大学附属病院(永大病院)で研修している25歳の研修医で、今は第4外科で奮闘中だ。指導医は、人望も厚く、次期教授候補といわれる優秀な庄司という男だ。
庄司は抗がん剤の研究をしていて、病室でも患者たちに信頼されているようだった。ただ斉藤は彼の患者らは、がんの告知を受けているという点が気になっていた。
「自分ががんだったとしたら、それを告知してほしいかい?」と庄司に尋ねられた斉藤は、「してほしい」と答える。しかし「家族ががんになったとしたら、本人に告知するかどうか」という点に関しては、「してほしくない」と答える。庄司は、そこに「重大な前提」が欠けていると指摘するが、その答えはまだ教えてくれない。
治療方針などを報告するカンファレンスで、前日にたまたま話す機会があった宇佐美が、自身が担当するがん患者の容態が悪いことを報告する。教授は「なぜ抗がん剤を使わん?お前のエゴを患者に押し付けるな」と怒っている。
しかし、宇佐美は「命を救う事だけが医者の仕事でしょうか?」と強気な態度を取り、なぜか庄司に苦言を呈してきた。
若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!
ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰
ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰