
2026年は始まったばかりだが、早くも一年を代表するクラスの流星群がやってくる。毎年1月に活動する「しぶんぎ座流星群」は、1月4日に極大に達する見込みだ。条件が整えば、夏のペルセウス座流星群に匹敵するほどの迫力が期待され、真冬の冷え込みを承知で空を見上げる価値は十分にある。
国立天文台によれば、流星群の活動期間は12月28日から1月12日まで。なかでも東京付近では1月4日がピークで、1時間あたり最大125個以上の流星が出現する可能性があるという。時間あたりの出現数だけを見れば、ペルセウス座流星群などの有名な大型流星群と並ぶ水準だ。
ただし、しぶんぎ座流星群はピークが約6時間と非常に短い。そのため、トータルで観測できる流星数は、他の大規模流星群ほど多くならないケースが多い。
この流星群の正体をたどると、小惑星「2003 EH1」に行き着く。多くの流星群が彗星を起源とする中で、しぶんぎ座流星群は小惑星由来という点が特徴だ。
NASAによると、2003 EH1は地球近傍小惑星に分類され、太陽の周りを約5年半で一周する軌道を持つ。科学的には、もともとは彗星だった天体が、長年にわたって太陽を回るうちに氷を失い、岩石の核だけが残った姿だと考えられている。
地球は毎年1月、この天体が残した軌道上の微粒子帯を通過し、その際に大気へ突入した粒子が発光することで、しぶんぎ座流星群として観測される。
観測のポイント
しぶんぎ座流星群という名前は、流星が飛び出してくるように見える場所、いわゆる「放射点」が「しぶんぎ座」に位置することに由来する。この星座は1920年代に公式な星座の一覧から外されており、一般向けの星図や天文アプリでは表示されないことが多い。
そのため、うしかい座とりゅう座の境界付近を目安にすると良い。放射点が上ってくる真夜中頃から、6時頃に空が白み始めるまでが観測のチャンスとなる。
しぶんぎ座流星群はピークの継続時間が短いものの、活動自体は非常に活発で、ピークはおよそ6時間続くとされる。ピーク開始は東京付近の場合、1月4日0時頃(3日深夜)と予想されている。一方で日本では放射点が低い位置にあるため、見頃はその数時間後にあたる4日午前2時頃から明け方までとなる。
観測方法は、流星観測の基本を押さえれば十分だ。街灯や建物の明かりを避け、できるだけ暗い場所へ移動することで確認できる数は増える。厳寒期の屋外観測になるため、防寒対策は万全にしたい。体温低下の原因になるとして、アルコールの摂取は控えるのが無難だ。双眼鏡や望遠鏡は必要なく、視野が狭くなることでかえって流星を見逃す可能性もある。
一方で、今年の観測条件には逆風もある。しぶんぎ座流星群の時期は、1月の満月「ウルフムーン」とほぼ重なり、今回はスーパームーンでもある。月明かりが強く、暗い流星は確認しにくくなるだろう。
理論上は1時間あたり100個以上の出現が見込まれているが、NASAとAMSはいずれも、実際に確認できるのは「1時間に明るい流星が10個前後」と見るのが現実的だとしている。
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。